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高槻市三階建てハイツ　施工データ

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お客様のご要望

築年数30年程でカラーベストの劣化と雨漏り

担当者より

今回、大阪府高槻市にある鉄骨造3階建てハイツの屋根240㎡のカラーベストをカバー工法でガルテクトの重ね張りを行いました。

元々のカラーベストの屋根の状態は、塗装が剥げてきておりチョーキングまでおこしており、棟の金属は錆がちらほらと見えていました。
また更に雨漏りをしているようで、屋根をよく見てみると物が落ちて陥没しているような箇所がありました。
しかし、カバー工法により屋根の葺き替えを行うので、下地などを見ることができないために、雨漏り場所の特定はできませんでしたが、恐らくその陥没しているところだったと思います。

ハイツのカラーベストにはアスベスト(石綿含有廃棄物)が入っているものを利用していました。その為、一度捲ると廃棄をするために相当な費用を払う必要があります。
アスベストを含む廃棄物は、木材などの倍以上の金額が掛かります。

また、下地からやり直す場合は、カラーベストをめくるための工期、人件費、廃棄処分費などがカバー工法に比べると多めに掛かってきます。
その為、費用もそれなりに掛かってくるので、今回のような施工面積の広い屋根の場合は、葺き替えを行った場合とカバー工法で施工した場合では金額が大きく事なります。

状況によりカバー工法で工事をできない事もありますが、今回はカバー工法が可能な屋根だったので、大幅に費用の削減ができました。

カバー工法によるガルテクトの重ね貼りの工程

1. 足場の設置
2. 屋根の状態の確認
3. 防水シート貼り(今回は片面接着タイプのもの)
4. ガルテクトを施工
5. 棟、隅棟にタフモック（棟包みの下地）を設置
6. 棟包みの取り付け
7. 雨押えなどの水切り部分を念のため二重取付け
8. 雨樋、パイプの取替え
9. 足場の解体

この流れで、重ね張りを行いました。
今回の屋根工事のポイントとなる部分は、水切り部分の雨漏り対策に雨樋のオーバーフロー対策です。

＜水切り部分の雨漏り対策＞

屋根と壁の取り合い部などに取付ける水切り金具はコーキングで隙間を埋めるという特性上、雨水の浸入しやすい箇所の一つです。
その理由は、屋根材の寿命とコーキング材の寿命に違いがある為、先にコーキングが痛んでしまって破断をしてしまう可能性があるからです。
そうなると、隙間から雨水が入り、雨漏りをするようになります。

ただ、雅工房では、コーキングが破断しても大丈夫なように、水切り金具を取り付けてコーキングし、更にその上から水切り金具を取り付けてコーキングをして、二重に水切り金具を取付けています。
こうすることによって、上のコーキングが破断してしまっても、中のコーキングはまだ生きてる状態なのですぐに雨漏りをしないようにしています。

＜雨樋の交換でオーバーフロー対策と見た目が良くなった＞

ハイツの屋根の広さから雨が降った時に雨樋に落ちる雨の量が、雨樋の容量を超えていたためにオーバーフローをする可能性がありました。
その為、新しく取付けた雨樋は工場用の大型の樋にしました。
これにより、雨樋に流せる雨水の量が増えたので、雨水が溢れることは無くなっったはずです。

また、雨樋は気温により伸縮します。暑いときは伸び、寒いときは縮みます。
その為、雨樋の繋ぎ目には伸縮ソケットを使い、チーズの部分は伸縮チーズといった繋ぎ目に遊びを持たせて、伸び縮みしても良いようになっています。

ただ元々の雨樋には遊びがなかったので、蛇のようにクネクネと歪んでいました。クネクネと曲がったままの雨樋では外から見たときのイメージがあまりよくありません。今回の建物もハイツという事で見た目が悪くなると住んでくれる人が減ったら困ると思うので、新しく真っすぐなキレイな雨樋にさせていただきました。

ハイツ屋根のガルテクトの二重張りのまとめ

今回のハイツは、屋根材の兼ね合いから、費用が安く収まるカバー工法を選択しました。元請け様からの依頼だったので、お施主様と直接お話しをしたわけではありませんが、できる限り誠実にお施主さんが喜ぶように屋根工事をさせていただきました。