セメント瓦の経年劣化でROOGA鉄平に葺き替え工事 高槻市
2022.08.02 (Tue)
高槻市塗装屋さん 施工データ
工事内容 | 葺き替え |
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メーカー・商品 | ルーガ鉄平 |
お客様のご要望
瓦が劣化して割れてきている
担当者より
大阪府高槻市にある木造2階建てのセメント瓦の劣化により割れてきていたので、塗装屋さんからご依頼を頂いた事例です。
塗装をしたばかりのセメント瓦はもう少しなめらかな感じではあるのですが、経年により塗装が薄くなったり剥がれてくると、このようにザラザラとしてきます。
実はセメント瓦の劣化による割れは、冬場によく起こります。
ザラザラとした部分の小さく凹んでいるところに、霜や雨などにより水が溜まり、夜や朝方になると、その隙間に入り込んだ水が凍り、凍るとともに膨張するために瓦自体がその膨張に耐えられず小さな割れが起こります。
これを凍害(とうがい)や凍て(いて)というのですが、セメント瓦は主に、経年とともに凍害によって、割れその箇所から雨漏りなどを引き起こす事があります。
セメント瓦が経年劣化で割れてくると塗装では対処できない
瓦自体に言える事ですが、少しの割れが出てくると塗装をしてキレイにしようと考えたり、雨漏りをしていた場合に、塗装やコーキングで亀裂を防げば雨漏りが止まると考えられる方がおられます。
しかし、瓦自体の劣化によりものでもあるので、これらは塗装やコーキングなどを行ったとしても一時的には良くなるかもしれませんが、内部的に脆くなってきているので、塗装が剥がれやすくなったり、思った以上に早くダメになってしまう事があります。
ですので、経年により痛んできているセメント瓦はもちろん、瓦などを塗装でどうにかしようとしても、長持ちしないので結果的に葺き替えを行う必要がでてきて、高い屋根の工事費用を払うハメになってしまう恐れがあります。
最も、効果的に屋根のメンテナンス費用を使うのであれば、約30年を迎えた瓦はある程度劣化が進んでいる事が多いので、塗装をするのではなく葺き替えを検討するのをオススメします。
今回のお客様も、築年数30年程という事で、これから塗装をするよりも屋根の葺き替えをした方が将来的に屋根に掛かる費用が安くなる可能性が高いということもあり、非常に良いタイミングだったかと思います。
今回の施工手順は下記の通りです。
- 既存のセメント瓦を捲る。
- 既存防水シートを捲る
- 屋根下地補強もかねて合板を貼る
- 合板の上に防水シートをシッカリと張る
- ROOGA鉄平を葺いていく
大きくこの通りの流れで葺き替え工事を行いました。
それでは、少しづつ施工の流れを簡単に説明します。
既存のセメント瓦を1枚づつ丁寧に捲っていき、ゆっくりと撤去していった後です。
これは屋根の端になる部分の既存防水シートを捲った後の野地板という屋根下地になった状態です。
この時に、野地板が腐っていたりすると、気付かなかった雨漏りを発見する事があります。
既存の野地板が綺麗な状態だったため、その上に角材で高さ調節をして、合板により下地の補強を行いました。
※高さの調節は、雨仕舞をよくするために必要です。
防水シートの上にROOGA鉄平(ストーンオーク)を1枚づつ丁寧に下から葺きます。
マントルピースなどとの取り合い部もシッカリと水切りを入れて雨仕舞をしています。
屋根をキレイに葺くのも大切ですが、更に細かい部分の雨仕舞を手抜きなくシッカリと行うのも非常に大切です。
これで、ROOGA鉄平(ストーンオーク)への葺き替え工事は完了です。
セメント瓦は雨漏りしていなくても30年程が葺き替えの目安
さて、今回、冒頭でもご説明させていただきました通りではありますが、セメント瓦というのは凍害を受けやすい屋根材ですので、経年劣化をし過ぎる前に葺き替えをされる事をおすすめいたします。
目安としては築30年程のタイミングです。
ただ、想像以上にキレイな状態を保っている屋根もありますので、塗装か葺き替えかで迷った時は、屋根工事を専門にしている業者に一度ご相談してみてください。
塗装で持つようであれば塗装、塗装しても長持ちしなさそうな状態であれば葺き替えをした方が良いといった形で適切にご質問に回答いただけます。
大阪府高槻市で屋根の劣化もしくは塗装か葺き替えでお悩みの方は、屋根工事専門の雅工房にご相談ください。