そう思った時に見積もりを取られるかと思います。
屋根の葺き替えは決して安くないので、
しっかりと工事をしてくれるのか不安ですよね。
ここでは、瓦屋根の場合にどのような流れで工事をしていくのかを具体的にご説明したいと思います。
瓦屋根を葺き替える時の流れ
- 足場の設置
- 既存瓦屋根の撤去
- 雨漏りがないかなどの下地の確認
- 下地の撤去や改修(土の撤去や野地板の改修)
- 野地板に合板を貼る
- 防水シートなどの下地処理
- 瓦を取り付け前にタフモックなどの材料を取り付ける
- 瓦を貼っていく
- 足場の撤去
- 完了
基本的にはこのような流れで瓦の葺き替えを行います。
ただ、瓦屋根には
乾式工法(※下地に土がないもの)や湿式工法(※下地に土があるもの)など様々な工法があり、
それによって工程が違いますのであくまでも基本的な流れと解釈していただければ幸いです。
※具体的に説明するとものすごく長くなるので、ものすごく簡単に解釈をした場合の意味ととらえてください。
それでは、各、工程についてご説明していきます。
①足場の設置工程
足場を設置しないことには、職人が怪我をしたり、
物を落としそうになった時に、怪我をしてしまうことがあります。
もし事故が起きてしまえば、工事が止まってしまいます。
そうすると誰も得をしないので非常に大切な工程です。
②既存の瓦の撤去工程
どのくらい利用している瓦かによりますが、
経年劣化が進んでいる瓦の場合、
屋根に登って瓦を踏んでしまっただけで割れてしまう場合があります。
このような瓦の場合、
気をつけないと下へ落下させてしまう可能性もあり、
人へ怪我をさせないように配慮をしてゆっくりと撤去作業を行います。
③下地の状態の確認工程
瓦をめくると、湿式工法の場合、土が出てきます。
しかしこの土がなくなっていたり、
一部だけ土がなくなっていたりすると雨漏りによって流されている可能性があります。
屋根をすべてやり変えるとはいえ、
雨漏りが長く続いていたりすることもあり、
その場合は中の木が腐っているような可能性もあるので、
しっかりと確認をします。
そしてできることなら雨漏り箇所を特定して、お客様にお伝えします。
④下地の撤去や改修(土の撤去や野地板の改修)工程
ここから下地の土を取り防水シートがある場合は防水シートを撤去します。
ここで、雨漏りしていたりする場合、
屋根下地の野地板が腐っていることがあるので、
少し力を加えても耐えられるかを見て弱っているところがあれば、改修をします。
⑤野地板に合板を貼る工程
野地板の補強や防水シートを綺麗に貼るために、少し厚めの合板を貼ります。
これは屋根を張るための下地にもなり、重要な物です。
⑥防水シートなどの下地づくり工程
予算に応じた防水シートを張ります。
張る際の注意点は、
下から順に張っていき、水が上から流れても入り込まないようにします。
ここで防水シートを上から貼っていたりすると、
水が入り込むことがあります。
※瓦屋根というのは、水が屋根の中に入ったとしてもキチンと抜けるように考えられています。
⑦瓦を取り付け前にタフモックや水切りの取り付け工程
瓦屋根の形にもよりますが、
隅棟や屋根の端などに樹脂製のタフモックと言われる角材みたいな棟の下地になる物を取り付けます。
木材を取り付けることもありますが、
腐食することもありますので、
長持ちする屋根にするにはタフモックが望ましいです。
水切りなど必要な物をここでも取り付けます。
⑧瓦を貼っていく工程
瓦を貼る準備ができれば、瓦をはっていきます。
瓦も下から順に貼っていき、水が隙間から入り込まないようにしていきます。
そして最後に棟を作ります。
棟に通気口を作るか作らないかを聞かれるかと思いますが、
夏の涼しさや屋根した時の耐久性に関わるので、
できれば付けることをお勧めします。
⑨瓦の貼り終えたら、次に水切りをしっかりと取り付けます。
瓦と壁などの隙間に水切りを取り付けるわけですが、
瓦屋根の雨漏りをする箇所として比較的多い場所なので、
万が一水切りの中に水が入り込んでも大丈夫なように2重にしておくことも大切です。
屋根で気をつけなければいけないのは雨漏りなので、
雨漏りに対しての対策は念入りにする必要があります。
⑩足場の撤去
足場は、上から順に手作業でゆっくりと外していきます。
ここで気を抜いて屋根を傷つけてしまっては元も子も無いので、
しっかりと周りを気にしながら、
何かにぶつけないようにゆっくり作業を行います。
屋根の葺き替え完了!!
足場をすべて撤去して、
周りにゴミなどが落ちないかなどを調べて掃除まで行って、
ようやく屋根の葺き替え工事が完了です。
最後の掃除はちょっとした配慮だと思いますけど、これは非常に重要です。
この配慮ができるかできないかで、
その屋根工事を行う会社の質も問われるのではないのでしょうか。
まとめ
瓦屋根の葺き替えの流れを簡単にご説明しましたが、
実際にどんなことをしてくれるのかをしっかりと説明してくれる屋根工事業者で工事を行うことをお勧めいたします。
できることであれば、
サイトがあるのかどうか? サイトに施工事例があれば、
どんな工事をしているのかをしっかりと調べてみてくださいね!